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2016年1月27日 (水)

brembo Racing / 異径対向4pot brake caliper

Brembo_racing_001

そんな訳で、そこそこ手間が掛かってる割りには
間違い探しみたいな 変更箇所ですが・・・
タイトル通り、フロント ブレーキ キャリパー交換しました。
車検時に先伸ばしにしていた箇所の1つです。

BREMBO Axial P4 30/34 Caliper 20.4756.64


今まで使っていたのは、同じブレンボの削り出しで
その形状からヒョウタンの愛称で呼ばれたりする、
いわゆる、旧レーシング、オールドレーシング。
当時はボディ硬性の低さも指摘されたそうですが、
それゆえにか、現行モデルより軽いボディと
非常に短期間の初期に採用されたデザインで、
流通数も少ないはずですが、その当時のインパクトや、
現代の基礎となった、美しい削り出しボディと、
まだまだスペック的にも一級品ともいえる現行品の
異径対向4potキャリパーと変わらない サイズ、
ピストン径、シール類、パットなどの互換性で
現在も消耗品にも困らない、実用性の高さで
一部のマニアな方々に高い人気を誇る逸品です。

で、今回、交換したのは、その後継のモデル。
愛称は何でしょうか?いわゆるレーシング?
すでに絶版で、現行はマークが無くなり
デカブレンボ風にロゴがデカいタイプですね。
無くなると欲しくなる(笑)・・・この頃のタイプの
ブレンボキャリパーのデザインも好きなんですよね。。
周回遅れで追いかけている感じでしょうか(苦笑)
この形状が入手出来るのも在庫限りというところです。
で、ブレンボのキャリパーは その形状から
ラクビーやら カニやら色々愛称があったりしますが・・
このモデルは、普通にレーシングや削り
または高い方(笑)などと言われているようです。
以前、同じデザインの鋳物、キャスティングを
使っていましたが、購入した25年近く前の頃は
丁度 出始めの頃で、異形4potは
キャストでも当時、7~8万はしていました。
それがホンダの市販レーサーRSでしょうか
標準装備したことによって、一気に値崩れ
現在に至るということになります・・
ヒョウタンのように一目で解るレーシングとは違い
遠目には ロゴを赤くしたり、色を変えていたら
解らないようなレーシングとキャスティングの差ですが、
削り出しと肉抜きのもたらす軽量でシャープさ
そしてダストシールを持たないフィール優先の潔さは、
その質感と共に、人々を魅了し、虜にしているようです。


写真で見ると、色が似ていますが、
オールドレーシングはシャンパン色というかゴールド。
そして今回のレーシングはいわゆる、独特な
ODカラーの HA、ハードアルマイトの色と質感。
少しの色ムラも含め、これぞブレンボという色です。
最近はキャスト、削りも含め、オークション等には
ニセモノが出品されていたりしますが、
この独特の色は出せていないようです。

Brembo_racing_003

Brembo_racing_002

Brembo_racing_004

Brembo_racing_005

Brembo_racing_006

ブレンボの赤い文字はオールドレーシング、
現行レーシングとも、ダブルアルマイト等ではなく
塗料の流し込み、どちらも経年やゴシゴシ洗うと
剥がれてしまいます。まぁどちらもビレットブレンボは
文字が窪みなので流し込みもカンタン。
ついでに回転方向を示す矢印なども墨入れならぬ
赤入れをしつつ、少し綺麗にしてあげます。

重くて錆びやすいクロモリのブリッジボルトやピンは、
今まで使っていたチタンパーツを移植。
ちなみにオールドレーシングでツライチだった
ブリッジボルトは5mmほど裏から出ています。
あとは、40mmのサポートも含め フル互換。
ピストンはどちらもアルミなのでそのままですが、
チタン製ピストンも互換があって使えます。
一応アルミのOHキットは入手済みですが
チタンに関しては入手も大変そうですが・・・

で、基本的には、やっぱり、慕情もあって
オールド レーシングが好きだったんですが、
やはり、経年劣化には逆らえず、
歴史を感じる表面処理の未熟さや、
ジュラルミンらしい腐食が進行していて
オイル滲みとアルマイト剥がれが出始めていました。
同じものを入手というのも考えましたが
程度の良い物は、かなり高額になってしまうのと
古いレーシングパーツゆえのリスクがあります。
まぁレーシングパーツなのにもった方ともいえますが、、
どうせなので心機一転、コレクションに追加です(笑)

実はAPレーシングの、6potキャリパーも
ストックしているので、そちらの仕様も考えたのですが
やはりブレンボが好きなんですよね・・
また、このキャリパーなら、ギリギリ
年代的にも、その雰囲気にも合う
フォルセラのGPフォークとの相性も最高。
今のような工作機器が大量に作り出す以前の
クラフトマンシップ溢れる手仕事と共に、
一切の妥協を排して世界最高峰を目指していた
GPマシーンそのもの・・・・、そして、その
フィードバックや影響を受けた当時のカスタムマシン達
ちょうど自分がバイクに乗り始め、金も無いのに
穴が開くほど読み返していたバイク雑誌にも
夢ようなインプレ記事と共に載っていました。
今のようなwebもない時代、より妄想も深まったのか、
やはりカッコイイと思うのは その頃のモノが多い気がします。
ただ、数字やスペックに囚われない、
普遍的な価値観の一つとして・・・

もともと空冷エンジンにスポークホイールの
SRを好んで乗るようなタイプでもあるので
どうしても、自分のような、少し古くさい、
ヴィンテージと言われるようなものを好む人には
そのデザインや雰囲気やスピリッツに惚れても、
その性能や機能性の部分で我慢を強いられる事が
あったりするのですが・・・それを見事に
裏切ってくたのが、現代にも通じる 華やかさと
無骨さを合わせ持つ これらのパーツ群とも言えます。

当然、ラジアルマウントやモノブロックなど、
より進化したキャリパーも存在しますが、黄金比ともいえる
異なったピストン径によってもたらすリニア感、
制動フィールを変える社外品を含む豊富な互換パット群、
そして、そのシンプルで美しい造形と共に、
マスターピースとして おさえておきたい逸品です。

Brembo_racing_007

Brembo_racing_008

キャリパー交換にあわせ、気分一新
フルードが収まるオイルカップも新品に交換。
最近のモデルは透明度がアップしてキレイ。
以前のものは乳白色で濁っていたのですが
現行品はフルードの色がキレイに透けて確認できます。
あとは、キャップの刻印が薄くなりましたね・・・
古い方が立体的でマークを赤く塗ったりしやすい(笑)
なのでキャップは古い方をそのまま使用。

brembo オイルタンク S15B 取出し:45度 10.4446.50


実は、交換前に、カワサキNinja H2に採用されている
半透明の黒、濃茶?ブラック スモークタイプの
ブレンボ製オイルカップと悩んだのですが・・・

brembo カワサキ リザーバータンク (43078-0577)
brembo カワサキ リザーバータンク (43078-0578)


やはり、フルードの汚れ具合、色が目視出来た方が
健康的で良いなぁ・・・といことで 従来品に(笑)
小型で軽いクラッチ用カップを使っているのと
この辺りのコンディションチェックがラクなのも利点。
あとは、ハンドルの角度などの自由度が高いのと
転倒時に破損の確立が低いのも別体マスターの
利点の一つですね。 ラジアルマスターの場合では
エア抜きしやすいのも利点の1つでしょうか。
フルードは お決まりの LCF-600 PLUS

そして、リアも同様。 同じく あまり奥にあると
フルードの状態を目視しづらいし、メンテもやりにくい。
まぁ慣れもあると思うのですが、ステップの位置、形状
リアマスター位置ともども、AAAの貴重なステップですが、
後のSR用リアディスク対応ステップに多大な影響を与えた
拘りの逸品、そして実質的な使い勝手など不満無しです。

Brembo_racing_009

Brembo_racing_010

そして、何気に リアの2potキャリパーも
いわゆるキャストのカニから 削りのカニに交換済み。
取付ピッチ 84mmなのでサポートもそのまま使用。
交換したのは、前回の車検直後なので すでに2年前です。

BREMBO Rear CNC Caliper P2 120.A441.10

効きはもちろん、デザインも旧型のキャストのカニで
不満が無かったのですが・・・  ポッキリ。
マウント部分の耳の部分が割れて折れてしまいました。
これじゃ、修理や補修は出来ません。アッシー交換です。
確かに負荷が掛かる場所ではありますが、
経年変化や不良品ではなく、、走行中に
リアホイールに布が巻き付き ロックしたのです。
ある意味、ここが折れてくれて転倒もせずに
他に破損も無かったのかもしれませんが・・・
とりあえず、カワサキ風にブレーキホースの取り回しを
スイングアームの上から通しておいて良かったです。
ブレーキのロックも含めて、通常、強い負荷が
掛かるのは進行方向の回転方向な訳で・・・
今回の、このトラブルの時も キャリパー本体が
クイックリリースのように後側に開いて止まっていました。
これが下側からの取り回しだったらホースが引っ張られ
ホースの破損と共に、ステップ側のマスター本体も
破損していたかもしれません。 ちなみに この後は・・
手持ちの工具で、キャリパーとマスターごと オイル入りの
ホースで繋がったまま外し、リアブレーキ無しで
とりあえず 自走で帰ってこれましたが(笑)

ちなみに、ホースを上通しにしていると、エア抜きの際に
キャリパーをスイングアーム上にする際も便利です。
で、ホース長に余裕も出るので、キャリパーを外して
ホースそのままバケツで丸洗いする際にも便利。
そして、ちょっとした お遊びですが、
リアのキャリパーサポートを作ってもらう際に
後ろ側の耳の部分を付けて、下だけでは無く、
キャリパーを純正風にスイングアームの上で
固定することも一応可能な状態に作ってもらいました。
一時期、レーサーで主流だったフローティングの影響から
リジットマウントへ移行しても、重量物を下に配置、
低重心化のために走り重視?見た目重視?で
スイングアーム下側にキャリパーを付ける
カスタムが主流ですが、汚れが付きやすく
メンテナンスもしにくいのも事実でした。。。
しかし、ロゴの向きからも解るように、
最近のリアキャリパーは下にマウントされる事を
考慮してエアブリーダ―の位置が良くなり
エア抜きもしやすくなっているのには感心。
マスの集中化とは逆になってしまうのですが
自分は マフラーの排気逃げとメンテしやすように
真下より進行方向 後ろ側にマウントしているのですが
その場所と相性も良く、交換して正解でした。

そして、ブレンボのカニには鳴きに悩まされ
パットの面取りしたり、リテーナー付けたり、
スイングアームをショップオリジナルの細めのアルミから
1WGベースのスイングアームに交換したさいに
厚めのある横側にも硬性の高いサポートに
合わせて作り直したりと・・色々試したのですが
削りのカニに関しては、見た目とは裏腹に
音も静かでコントラーブル。削り出しゆえに
表面もツルツルで汚れもつきにくく、お薦めといえそうです。
ちょっとコスパは良くないんですけどね(笑)。。。

Brembo_racing_011

そんな訳で、諸行無常。
形あるものいつかは壊れる・・・
カスタムというより リペアが続きそうですが
引き続き 大事に、楽しく使いたいものです。

 

 




 

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コメント

突然も申し訳ありません。ひょうたんのブレンボを探していまして
書き込みいたしました。もし譲っていただけるのならばと思い書き込み
いたしました。
もし手放す予定があればお返事いただければ幸いです

投稿: taku | 2016年4月 5日 (火) 21時34分

>takuさん
どーもです。
ヒョウタンのブレンボ。
残念ながら お譲りできないです。すいません。
やはり思い出深い逸品ですし、
自分も探している一人です(笑)

とりあえず、今調べたら
ジャンク品みたいですが
ヤフオクに1つ出ていました。
すでに入札者多数のようですが・・

タイミングしだいですが
やはりオークションが
一番探しやすいかもしれませんね


投稿: tact* | 2016年4月 5日 (火) 23時26分

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